イギリスの雑誌「ネイチャー」は毎年、科学の大事な研究をした人など「今年の10人」を選んでいます。今年は13日に発表があって、大阪大学の林克彦教授も選ばれました。
林教授のグループは、雄の細胞から子どもが生まれる研究をしました。グループはまず、雄のマウスの細胞からiPS細胞をつくりました。iPS細胞は体のいろいろな部分に変わることができる細胞です。グループは、iPS細胞から卵子をつくって、別のマウスの精子と受精させました。そして世界で初めて雄の細胞で子どもが生まれました。
今年は10人のほかに「ChatGPT」も選ばれました。ChatGPTは、文章や絵を自動でつくるAIです。ネイチャーは「初めて人以外を選びました。このAIは科学を大きく変えています」と言っています。